【後編・スタンス紹介】デジタルとリアルの境界を超えて: agexグループから生まれた革命児“フラットフィールドテクノロジーズ”

agexグループの様々な個性や想いを事業化していく取り組みのなかで、2019年に初の子会社として独立した“フラットフィールドテクノロジーズ”。このインタビューを通じて、同社の想いやスタンス、今後の事業展望に迫ります。
事業内容を紹介している【前編・事業紹介】もありますので、ぜひそちらもご覧くださいませ。
さて、前編では事業内容について伺いましたが、ここからは事業への想いや、今後の展望について伺えればと思います。
よろしくお願いします。現在の事業領域(観光プラットフォームやDXコンサルティング)は、非常に面白くて刺激的だと思っています。繰り返しになりますが、可能性しか感じませんね。それに、自分のやりたい領域で、ビジネスを軌道に乗せることができ始めたと思っているので、これからもたくさんの人とつながりながら、もっともっと面白いことをしていきたいと思っています。
結果だけ聞くと、軽やかに事業を軌道に乗せることができたようにも聞こえますが、途中ぶちあたった壁とかはあるのでしょうか?
壁…ね。それだとずっと壁に当たっていますよ。というか当たるように動いています。語弊があるかもしれませんが壁のない仕事なんてただのオペレーションだし、そういうのはうちの会社や自分のスタンスではないと考えています。
元に戻して最初の壁…ざっくりとは経営者としてのマインドの変化かな。今振り返ると、起業する前は、エイジェックスコミュニケーションズ(現:エイジェックスカンパニーズ)で、取締役や執行役員を任せていただいていたのですが、その時の経験は、あくまで業務執行の部分が中心で、経営については知っているようで知らなかったなと。ざっくりとはズブの素人でした。それを頭で理解し行動に変える部分が最初の壁だったと思います。自分で言うのもなんですが、今では市場からの信頼や評価、株主の満足度といったことに意識を向け、拙いながらも意思決定ができるようになっていると実感しています。
今は、会社を立ち上げてから6年目に突入しようとしていますが、前述のことに注力することで、年間で黒字を達成できるようになりました。これも一つの超えるべき壁だったのかなと思っています。
それを聞くと凄まじい話ですね。簡単に言ってしまってすみません…
ちなみに、市場からの信頼や評価という話がでましたが、具体的にどのようなことがあったのでしょうか?
市場は、ビジネスにおける顧客だと捉えていますが、周辺では融資をしてくれている金融機関だったり、手伝ってくれているパートナーだったり、対応してくれている自社のメンバーだったりいろんな側面を持っていると考えています。そのバランスを見ながら経営することができるようになったという感じです。顧客には成果を、金融機関には成長を、パートナーには機会を、そしてメンバーには安心してチャレンジできる環境を見せていくことが大事だと痛感しています。これが継続的にできるようになることで、評価され信頼される会社に成長できるとも感じています。
そういった経営視点での視座の高さが、フラットフィールドテクノロジーズの成長の土台になっているのかもしれませんね。ちなみに、「評価」という話が出ましたが、どのようなポイントが評価されていると思いますか?
顧客からは「納品」ではなく「成果」を握るスタンスが評価されている感じですね。成果を握るとなると本質的な問題にアプローチする必要があったり、変革を要するような課題の解決方法の検討が必要です。これはagexにて鍛えられた要素でもあるのと、お客様の悩みを解決したい性格でもあるので苦にはならないのですが、何か貴重な存在らしく仕事以外に事業運営や社員育成の相談を受けるくらいの関係性を持たせていただいています。
そのスタンス大切ですね…。最後に、今後会社をどのようにしていきたい、とかはありますでしょうか?
まだまだ小さい会社ですしド派手なIT社長像に憧れもないので景気のいいことは言えないですが、素直に市場から頼られる存在でありたいですね。そのためにも影響力を持てるくらいの規模や力をつけていくことが重要ですので、必要なプロセスを1歩づつスピード感を持って進めていきたいですね。2つの事業領域で共通していることは「変革の意思決定を支えること」「リアルとデジタルの間をデザインすること」「実現可能なやり方で変化を推進すること」の3つ。このスタイルはブレないでいきたいですし、考え方に共感してもらえる仲間を集めていきたいです。といっても、組織化したいと思っているわけではないんです。今までやったことがない、成し遂げたことがない面白いことを実現するために、異能の人たちと組みたい、繋がりたいっていう感じです。
最後に
藤井さん、お話しいただき、ありがとうございました。DXという言葉が日常的に耳にするようになり、その概念には多少馴染みがあったものの、実際にその波を推進し、企業や人々の体験を根本から変革するという壮大なミッションに直接触れる機会はこれまでありませんでした。インタビューを終え、DXが単なる技術的な進化を超え、私たちの生活や働き方、感じ方にまで深く影響を及ぼす可能性があることに、深い興味とともに大きな希望を感じました。
フラットフィールドテクノロジーズのこれまでの道のりと、藤井さんの描く未来の姿が垣間見れたと思います。興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせください。