【前編・事業紹介】デジタルとリアルの境界を超えて: agexグループから生まれた革命児“フラットフィールドテクノロジーズ”

agexグループの様々な個性や想いを事業化していく取り組みのなかで、2019年に初の子会社として独立した“フラットフィールドテクノロジーズ”。観光アプリ開発で立ち上がった同社ですが、立ち上げ直後に流行病が直撃し、すぐに厳しい状況に追い込まれました。にもかかわらず、最近黒字を達成し、何やら面白い取り組みをたくさん実施しているという噂が。この5年間で何があったのか、代表取締役の藤井さんにお話を伺い、同社の事業展開、挑戦の歴史、そして今後の展望に迫ります。
藤井さんお久しぶりです!本日はよろしくお願いいたします!
よろしくお願いします。興味を持ってくれてありがとう!
早速ですが、事業開始から5年が経過しました。現在はどういった事業をされていますか?
まず、現在は大きく2つの事業を展開しています。

1つ目は、DXコンサルティング事業です。
こちらは流行病の苦しい中で立ち上げた事業になります。ただ、現在主力事業となっており上場企業や地方自治体のDX支援を実施させていただいています。内容的には、業務改善のためのヒアリング〜企画戦略提案の超上流から、その後のシステムの要件定義から製品選定、導入までのプロジェクトマネージメントなどをお手伝いさせていただいていますね。

2つ目は観光プラットフォーム事業です。
もともとは観光テック事業と言っていましたが諸事情もあり変えました。観光分野をDXすることで新しい価値を作る事業になりますね。内容としては、プロダクトとしてリリースしている、位置情報を利用したコンテンツ発信プラットフォーム「burari」を通じて自治体や企業の新規事業の提案をしています。
ありがとうございます。2つの事業を実施されているのですね。観光分野は、時期的に流行病の影響を受けたと思っているのですが、実際にはどうでしたか?
それはもう異世界転生ですよ。京都にあれだけ沢山きていた観光客が一気にいなくなりましたからね。起業したのが2019年7月だったので、会社を立ち上げてさぁこれからというタイミングだったこともあり、めちゃくちゃ影響がありました。プラットフォームの検証も拡販もストップせざるを得ない状況に追い込まれましたし…ただ、これを機に元々の強みに立ち戻りDXコンサルティングという事業領域を始めるきっかけができたのは結果オーライだったと思っています。
それは大きな決断をされたんですね…!
では、そのDXコンサルティングについて詳しく教えていただけますでしょうか。
DXは、いろんな方言があるのがややこしいのですが、当社はデジタル活用を前提に業務変革を主眼に置いたコンサルティングを実施しています。主な対象としては、ITやDXの担当者がご不在な企業様や地方自治体様で、漠然としたニーズや課題、根拠のないデジタル化の期待を受け止め、問題や課題を抽出し実現可能な戦略を立てることを実施させていただいています。DXのXは「変革」ですから、実際にやってみるといろんな難しさがあります。(これ語ると3回分くらいになる)ただ、課題解決の可能性を示し誠実に対応することで、信頼をいただき意思決定をしてもらえることが増えてきいます。結果的に引き合いも多く、現段階で当社の主力事業になっています。
「可能性を示し誠実に対応することで信頼をいただける」というところが、いかにも藤井さんらしくて、さすがだと思いました。次に、観光プラットフォーム事業にも再注力していると伺いましたが、どのような計画なんでしょうか?
ざっくりとは今のDXコンサルティング事業で利益を出しながら、反転攻勢をするタイミングを見極めていく流れです。流行病で観光プラットフォーム事業が止まっていたわけではなく地方自治体様へのDX提案を通じて観光分野の本質的な課題が見えてきたり、企業様への提案する機会もあるのでニーズもわかってきているので、それらをアップデートしたプラットフォームをリリースする計画です。
詳しい内容を語るとまた時間がかかるので割愛しますが、観光っていろんな要素が縦割り構造の中で作られたビジネスだと思うんですよね。それは崩せないと思うのですが、旅行者目線で考えた場合には横でつなぐような視点が必要だと思っています。特に地方創世には欠かせない要素だなと考えていて、旅行者の“推し”や“好き”と地方の魅力をダイレクトに繋げるような観光体験を提供したいと考えています。
なるほどですね!フラットフィールドテクノロジーズの事業の内容が、かなり理解できました。また、DXコンサルティングも観光プラットフォームも知らない事業領域なので、聞いていてワクワクしました!
では、具体的にどのような思いやスタンスで、事業に取り組んでこられたか、詳しくお伺いできればと思っています。
後編に続く