Sharing Kyotoのインバウンドコンシェルジュサービスがホームページとサービスモデルをリニューアルしました。

訪日外国人観光客に京都の本質的な楽しさを知ってもらうことをテーマに活動するSharing Kyoto インバウンド事業。

これまで運営していた外国人観光客向けメディアを、より外国人観光客の方のお役に立てるように、コンシェルジュサイトとしてリニューアルされました。
今後はサイトを活用して対人サービスであるコンシェルジュサービスに力を入れていくそうです。
今回は、その全貌について、Sharing Kyotoコンシェルジュの矢野さんに話を伺いました。

今まで情報発信を中心とした活動をされていましたが、対人サービスに切り替えるということで、思い切った舵取りだったと思います。そこにはどのようなお考えがあったのでしょうか?
Sharing Kyotoのインバウンド事業ではもともと、訪日外国人観光客向けに京都のスポットを紹介するWebメディアを運営する傍ら、有料会員向けに旅程のプランニングや、アテンド、予約手配を行うコンシェルジュサービスを提供していました。

そんなとき、コロナ禍を経て、情報社会はさらに成熟してしまいました。レビュー機能ひとつとってもGoogleなどの大規模なサービスに情報のスピードも量も差を付けられるようになり、わたしたちのような小規模の組織がエッジの効いた有力な情報を発信することが難しくなってきました。

一方で、現在も京都には日々たくさんの外国人観光客が訪れていて、わたしたちが力になれることはまだあるのではないかと考えていました。
実際に、わたし自身が街で困っている外国人観光客に偶然声を掛け、結果的にSharing Kyotoのアテンドサービスを提供し、とても喜んでもらえた経験もあります。

このような経験を踏まえ、今まで蓄積された知識とノウハウを生かして、日本を訪れた人に特別な体験を提供するため、対人サービスを提供するコンシェルジュサービスの強化にシフトしました。
時代の潮目と、外国人観光客への需要をご自身の肌身で実感されての方向転換だったんですね。サイトはどのような点に気を使ってリニューアルされましたか?
まず、対人サービスなので運営スタッフのパーソナリティを引き立たせることを意識しました。
Sharing Kyotoのコンシェルジュは、京都が地元のメンバーと京都を愛する外国人スタッフで構成されていて、それだけで既に利用する人にとっては魅力的なポイントだと思っています。
できることや強み、サービス内容を羅列するだけではなく、情緒的に訴求するストーリー性のあるコミュニケーション設計で、わたしたちの個性を際立たせる構成にしています。

また、キーワードは「食」になっています。京都の観光サイトや案内の媒体では、寺社仏閣がメインコンテンツに持ってこられることが多いのですが、旅行するときにはなんだかんだ「食」が重要視される要素だと考えています。
京都の出汁や素材の味を生かした料理は外国の方からも喜んでもらえますし、自分たちも旅行が好きなSharing Kyotoならではの視点で、差別化のポイントなのではないでしょうか。

デザインテイストとしては、日本らしい雰囲気を保ちつつ、テンプレートな外国人向けのデザインにならないようにしています。一方で、淡く繊細な日本らしいとされる装飾は、海外の人から見ると視認性が低いことがあるので、メリハリのつけ方やビビッドなカラーリングを中心に構成しました。
サービス内容を整理して組み立て直したリニューアルだったのですね。このサイトにはどのような役割を期待されていますか?
Sharing Kyotoを使うことで心に残る体験を作り出して、ファンを増やしたいと思っています。

今回のリニューアルでは、Googleなどの検索でアクセスを増やすというよりも、人伝いの紹介やクチコミでアクセスしてもらうサービス案内のような使い方を想定し、地元の宿泊施設や体験施設との連携を強化しています。

結果的にこのコンシェルジュサイトでは、ツアーやプランニングの実施件数を増やして、レビューや提案例を蓄積させていくことができたらベストだと思っています。

たくさんの外国人観光客の方や観光に携わるお仕事をされる方にお会いできることを楽しみにしています!
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矢野さん、ありがとうございました。
京都のインバウンドでの観光需要の回復は街を歩いていても日々強く実感します。
自分たちの強みと蓄積したノウハウを生かした新しいSharing Kyotoのインバウンドサービスに期待が高まるリニューアルとなりました。

インバウンドのツアーやアテンド、外国人観光客の集客や、告知・ブランディングのことでお困りのことがあれば、ぜひ一度、ご相談ください。