デジタル戦略チームが切り拓く、AIを通じた新たな働き方
エイジェックスカンパニーズでは、「AIと人が融合した組織」を目指し、2024年度(26期)から始まった4カ年計画でAIに関する取り組みを推進しています。この取り組みをリードするのが、新設された「デジタル戦略チーム」です。
今回は、そのチームの紹介と、agexグループ全体へのAI導入の経緯、そして現在の取り組みや今後の展望についてご紹介します。
はじめに:デジタル戦略チームのご紹介
デジタル戦略チームは、agexグループ全体のAI導入や業務のデジタル化を推進するために新たに編成された専門チームです。目指すのは、AIを活用した業務変革によるグループ全体の生産性向上と効率化。その実現に向け、以下の3つの目標を掲げ、日々活動しています。
1. AIの利用で業務の生産性をこれまでの5倍以上に増加
企画業務にAIアシスタントを導入したり、社内のナレッジを集合知として活用したりすることで、一人あたりの生産性を5倍以上に向上させることを目指しています。これにより、業務のスピードを向上させるだけでなく、思考の幅を広げ、企画の精度を高めることが可能になります。
2.AIやDXツールを用いて定型業務や作業の自動化
定型業務を洗い出し、AIやDXツールを活用して効率化を図ることで、メンバーが重要なことへの検討に集中できる環境づくりを進めています。
3.エイジェックスカンパニーズや他カンパニーのAI利用の促進活動の実施
AIリテラシーを高める取り組みや、実践的な活用方法を共有する仕組みを整え、グループ全体で日常的にAIが使われる状態を目指します。
agexグループ全体へのAI導入:プロジェクトの経緯と効果
AI導入にあたっては、まずエイジェックスカンパニーズ内での活用からスタートし、その後各カンパニーへと展開が進められました。事業の内容やメンバーの業務、扱う情報、求められる精度やスピードはカンパニーごとにさまざま。そのため、全社共通のやり方をそのまま当てはめるわけにはいきませんでした。

そこで、それぞれの現場に合った使い方を探りながら、徐々に導入を進めていくことに。現在では、議事録の要約や情報収集、ドキュメント作成の補助など、日々の業務のなかで自然にAIが使われるようになり、業務時間の短縮やアウトプットの質の向上といった成果も見えはじめています。
現在の取り組み:AI活用勉強会を実施しています!
デジタル戦略チームでは、社内でのAI活用をさらに広げるため、「AI活用勉強会」を定期的に実施しています。

現在、agexグループではGoogleのAIアシスタント「Gemini」を導入していますが、具体的な活用方法を把握しきれていないメンバーも少なくありません。特に、すでにAIを積極的に活用しているメンバーと、これから活用を始めたいと考えているメンバーとの間で、意識やスキルのギャップが見られることが課題です。

この課題を解消すべく、勉強会ではGeminiの基本的な操作方法から、各カンパニーの業務に即した活用例まで、より高度な業務効率化や付加価値の創出に繋がる活用方法の浸透を目指し、デモンストレーションを交えて紹介しています。例えば、まだ活用が進んでいない「Notebook LM」のようなツールの使い方です。「Notebook LM」は、与えられた情報源のみから回答を生成するため、大量の情報整理や信頼性の高い要約作成といったリサーチ業務で大きな力を発揮します。ハルシネーションを起こすリスクが低いことや、セキュリティ面に重点を置いて設計されていることから、機密情報を取り扱う部署やカンパニーでの活用も期待されています。

実際に手を動かしながらAIとの接点を増やすことで、ツールへの理解や信頼感が高まり、勉強会後には「すぐに試してみたい」「業務の役に立ちそう」といった前向きな声も多く寄せられています。今後も継続的に開催し、グループ全体のAIリテラシーの底上げを図っていく予定です。
今後の展望
エイジェックスカンパニーズは、AIを通じて働き方を変革し、組織全体のパフォーマンスの向上を目指しています。現代は変化のスピードがかつてないほど速い時代であり、この目まぐるしい変化に追いつき、新たなビジネス機会を捉えるためには、AI活用によるスピードアップが不可欠です。

現在は、勉強会を通じてAIを使いこなせる人材の裾野を広げていますが、今後は、AIを活用した高度な業務を担うトップ層のスキルをさらに伸ばすことで、組織全体のパフォーマンスを一層向上させていきたいと考えています。特に、戦略コンサルティングなど情報量が多く、高度な企画業務を担う部署においては、AIを強力なアシスタントとして活用することで、企画立案のスピードと質の両面で大きな成果が期待できます。

今後は、エイジェックスカンパニーズの取り組みを各カンパニーにも本格的に展開し、agexグループ全体に浸透させていくことを目指します。業務内容や組織文化に合わせた最適な導入支援を行いながら、グループ横断での学びや連携を促進し、AIを重要なカギとして、新たな働き方を定着させていきます。