エイジェックスカンパニーズの人事では、各カンパニーの組織開発を支援する取り組みを行っています。その一環として実施したのが、「※コアバリュー表出化プロジェクト」です。
今回の記事では、プロジェクトの背景や進め方、そして取り組みを通じて見えてきた変化をご紹介します。
---
※コアバリューとは
会社の指針となる原則です。事業や人生に関する哲学であり、他の要素が変わっても揺るがない不変の価値観を指します。組織の行動基準として機能します。
---
今回の記事では、プロジェクトの背景や進め方、そして取り組みを通じて見えてきた変化をご紹介します。
---
※コアバリューとは
会社の指針となる原則です。事業や人生に関する哲学であり、他の要素が変わっても揺るがない不変の価値観を指します。組織の行動基準として機能します。
---
組織の強さと一体感を育むプロジェクト
このプロジェクトは、カンパニーから寄せられた「組織としての強さや一体感を高めたい」という声をきっかけにスタートしました。支援にあたっては、『ビジョナリー・カンパニーZERO』で紹介されている「コリンズ・ポラス式ビジョンフレームワーク」の思想を参考にしつつ、agex流にアレンジを加えながら、コアバリューの表出化のプロセスを設計しました。
「どうあるべきか」「世間的にどう見えるといいか」といった、あるべき論や建前ではなく、このプロジェクトで重視したのは、経営層の内側にある価値観をベースに言語化すること。経営層自身が大事にしたいと思うことこそが、組織の原動力となると考えたからです。
ゼロからコアバリューをつくるよりも自然に取り組みやすく、経営層にとっても言語化のプロセスがスムーズに進みました。
「どうあるべきか」「世間的にどう見えるといいか」といった、あるべき論や建前ではなく、このプロジェクトで重視したのは、経営層の内側にある価値観をベースに言語化すること。経営層自身が大事にしたいと思うことこそが、組織の原動力となると考えたからです。
ゼロからコアバリューをつくるよりも自然に取り組みやすく、経営層にとっても言語化のプロセスがスムーズに進みました。
プロジェクトの進行:組織の本質に踏み込む
プロジェクトは、以下のステップで進行しました。
1.経営層へのヒアリングを通じて、これまでの判断や行動の背景にある価値観を引き出す
2.抽出されたキーワードを整理し、対話を重ねながら共通点や違いを明らかにする
3.言語化した価値観をメンバーに共有し、フィードバックを受けながら表現を調整していく
ヒアリングの際には、経営層が大切にしてきた価値観をどのように引き出すかが重要でした。対話を設計する中で経営層の不安を和らげ、健全でオープンな議論ができる場を作り出すことが求められました。
また、「表出化のプロセスでどこでつまずくか」「どうすればスムーズに対話が進むか」といった見立てをすることも大切でした。価値観の表出には明確な正解がないため、経営層の思考を進めるための問いや資料を準備し、他社事例を収集することで、対話の一歩先を見据えたサポートを行うことに努めました。
1.経営層へのヒアリングを通じて、これまでの判断や行動の背景にある価値観を引き出す
2.抽出されたキーワードを整理し、対話を重ねながら共通点や違いを明らかにする
3.言語化した価値観をメンバーに共有し、フィードバックを受けながら表現を調整していく
ヒアリングの際には、経営層が大切にしてきた価値観をどのように引き出すかが重要でした。対話を設計する中で経営層の不安を和らげ、健全でオープンな議論ができる場を作り出すことが求められました。
また、「表出化のプロセスでどこでつまずくか」「どうすればスムーズに対話が進むか」といった見立てをすることも大切でした。価値観の表出には明確な正解がないため、経営層の思考を進めるための問いや資料を準備し、他社事例を収集することで、対話の一歩先を見据えたサポートを行うことに努めました。
言語化がもたらした気づきと手応え
プロジェクトに携わったメンバーは、次のように語ります。
「カンパニーの根幹に関わる重要なテーマに携われたことは、自分にとって大きな挑戦でした。経営層の言葉を翻訳し、コアバリューを設計していく中で、少しずつ組織が変化していることを実感します。
同時に、経営層が持っている価値観をどのように引き出していくかの道筋を立てることの難しさも痛感しました。だからこそ、経営層よりも一歩先を見通し、思考の枠組みを整えることが、私たち人事の本質的な役割だと感じています。」
今回のプロジェクトは、カンパニーのメンバーにも確かな影響を与えていました。プロジェクトを通じて価値観に触れたメンバーからは、現場での気づきや行動の変化が次々と生まれています。
例えば、あるメンバーは意見交換会を振り返り、「コアバリューの言い回しやニュアンスまで納得いくよう、みんなで意見を出し合い、それがしっかり反映された状態で完成形として共有されたことが印象的でした。」と話します。単にコアバリューを表出するのではなく、全員で意味をすり合わせていくプロセスに、大きな意義があると感じているようです。
また、別のメンバーは「幹部の方が言語化してくれた内容にも、その細部にまでこだわる姿勢にも、まさにコアバリューが表れているなと実感しました。」とコメントしています。言葉の中身だけでなく、それを生み出す姿勢までもが信頼につながり、納得感を深めていたようです。
そして、こうして表出したコアバリューは、すでに現場の判断や行動にも影響を与え始めています。
「メンバーへのフィードバックの際に意識しています。また、仕事の優先度付けやその要求水準を考える際にも基準になっています。」
「言語化されたことで、日常のちょっとした場面でもキーワードがふと頭に浮かぶことがあり、意識する機会が増えました。」
それぞれの言葉の奥にあるのは、「自分ごと」として価値観をとらえるようになった変化です。行動の指針として、組織の文化として、コアバリューは少しずつ確かなかたちで根づき始めています。
「カンパニーの根幹に関わる重要なテーマに携われたことは、自分にとって大きな挑戦でした。経営層の言葉を翻訳し、コアバリューを設計していく中で、少しずつ組織が変化していることを実感します。
同時に、経営層が持っている価値観をどのように引き出していくかの道筋を立てることの難しさも痛感しました。だからこそ、経営層よりも一歩先を見通し、思考の枠組みを整えることが、私たち人事の本質的な役割だと感じています。」
今回のプロジェクトは、カンパニーのメンバーにも確かな影響を与えていました。プロジェクトを通じて価値観に触れたメンバーからは、現場での気づきや行動の変化が次々と生まれています。
例えば、あるメンバーは意見交換会を振り返り、「コアバリューの言い回しやニュアンスまで納得いくよう、みんなで意見を出し合い、それがしっかり反映された状態で完成形として共有されたことが印象的でした。」と話します。単にコアバリューを表出するのではなく、全員で意味をすり合わせていくプロセスに、大きな意義があると感じているようです。
また、別のメンバーは「幹部の方が言語化してくれた内容にも、その細部にまでこだわる姿勢にも、まさにコアバリューが表れているなと実感しました。」とコメントしています。言葉の中身だけでなく、それを生み出す姿勢までもが信頼につながり、納得感を深めていたようです。
そして、こうして表出したコアバリューは、すでに現場の判断や行動にも影響を与え始めています。
「メンバーへのフィードバックの際に意識しています。また、仕事の優先度付けやその要求水準を考える際にも基準になっています。」
「言語化されたことで、日常のちょっとした場面でもキーワードがふと頭に浮かぶことがあり、意識する機会が増えました。」
それぞれの言葉の奥にあるのは、「自分ごと」として価値観をとらえるようになった変化です。行動の指針として、組織の文化として、コアバリューは少しずつ確かなかたちで根づき始めています。
コアバリューは、未来をつくる原動力に
「コアバリュー表出化プロジェクト」は、カンパニーの仕組みや制度を劇的に変化させる施策ではありません。しかし、組織の文化づくりやメンバーの育成、採用における価値観の共有といった側面において、長期的にカンパニーの土台を支える取り組みです。
このような組織活性化や組織開発の支援を通じて、年次や肩書きに関係なく、組織の根幹に関わる仕事に挑戦できる環境がエイジェックスカンパニーズにはあります。
今後は、カンパニーで表出化されたコアバリューを日々の判断や行動にどう結びつけていくかが次のステップになります。例えば、評価や育成の仕組みに価値観を反映させたり、採用やオンボーディングの際に活用したりと、組織で大事にしている価値観を共通認識として浸透している状態を目指しています。価値観を軸とした文化づくりが、組織の強さと持続的な成長につながります。
これからも、価値観に根ざした組織づくりをグループ全体に広げていきます。
このような組織活性化や組織開発の支援を通じて、年次や肩書きに関係なく、組織の根幹に関わる仕事に挑戦できる環境がエイジェックスカンパニーズにはあります。
今後は、カンパニーで表出化されたコアバリューを日々の判断や行動にどう結びつけていくかが次のステップになります。例えば、評価や育成の仕組みに価値観を反映させたり、採用やオンボーディングの際に活用したりと、組織で大事にしている価値観を共通認識として浸透している状態を目指しています。価値観を軸とした文化づくりが、組織の強さと持続的な成長につながります。
これからも、価値観に根ざした組織づくりをグループ全体に広げていきます。