「人の役に立つ規模」の上限をなくしたかった。元メガバンク営業職が、未経験から2年で、上流工程を担うエンジニアへ。
エイジェックスデジタルストラテジーズでエンジニアとして活躍する南鶴さん。前職は、大手メガバンクの営業職。多くの人が羨む安定したキャリアから一転、未経験のIT業界へ飛び込みました。

今回は、入社からわずか2年でプロジェクトの設計・レビューを担うまでに成長を遂げた南鶴さんに「入社したきっかけ」や「未経験からのリアルなスキル習得の流れ」、「今後目指すエンジニア像」までを伺いました。このインタビューによって、エイジェックスデジタルストラテジーズのカルチャーやそこで働く「人」の温度感を少しでもお伝えできればと思います。
まずは前職でのご経験について教えてください。
前職は大手メガバンクで、個人の方向けの営業を5年ほど担当していました。 お客様の資産運用のご提案や、相続対策といったライフプランニングのお手伝いをする仕事です。 担当するお客様は200名から300名ほど。やりがいはありましたが、キャリア全体で見ても、今後、直接役に立てるお客様は総計で1,000人〜1,500人くらいだろうと感じていました。

そのことで、「自分の仕事人生をかけて、貢献できるのはこの人数だけなのか」という、少し物足りなさを感じ始めたのが転職のきっかけです。もっとスケールの大きな仕事がしたいと考えた時、Webサービスなら、極端に言えば上限なく多くの人に貢献できる可能性があると気づきました。それをもし自分の手でつくれたら、どれだけ面白いだろう。そう思って、エンジニアの道を志しました。
異業種への転職、大きな決断だったかと思います。どのような流れで転職活動を実施されたのでしょうか?
腹を括って会社を辞めてから、プログラミングスクールに2ヶ月通いました。その後は個人でアプリケーションを制作しながら学習を進め、転職活動を始めました。 社会人経験があるとはいえ、業界では全くの未経験。正直、不安で仕方がなかったので、とにかく片っ端から受けました。 関西で未経験OKのエンジニア募集は、おそらく当時募集されていた求人の全てを受けたのではないでしょうか(笑)。
――全部ですか!?それはすごいですね!数ある企業の中からエイジェックスデジタルストラテジーズに入社を決めた理由は何だったのでしょうか。
綺麗事抜きで言うと、一番は「条件面」です。給与面も、制度的な面も両方ですね。ありがたいことに、何社か内定はいただいたのですが、未経験だとどうしても給与が大幅に下がってしまうことが多かった。一方で、エイジェックスデジタルストラテジーズでは、スキル面ではなく、社会人経験も加味した給与制度(社会人ランクと職種のスキルグレードの両軸評価)があり、それに加えて私のポテンシャルを加味した条件を提示してくれました。どの会社に行っても最初は大変だろうから、自分の覚悟に見合う評価をしてくれる場所で働きたいと思い、入社を決めました。
前職のメガバンクと比べて、働き方やカルチャーにギャップはありましたか?
むしろギャップしかありませんでした(笑)。前職でもやりがいをもって仕事に取り組んでいたので、仕事に対して不満などはなかったのですが、制度的な面で、リモートもフレックスもなく、とにかく何でも昔ながらのアナログで、ハンコを押すためだけの書類があったりと、非効率な部分も正直ありました。エイジェックスデジタルストラテジーズはそういった無駄を省き、クライアントワークに集中できる環境なので、その点は非常に良いギャップでした。
未経験で入社されたとのことでしたが、最初はどのような仕事から始まったのですか?経緯も含めて教えて下さい。
最初は簡単な画面修正などから始まり、少しずつAPIなどの実装、そしてプロジェクトでの構築業務へと、段階的に難しい業務を任せてもらいました。 そして入社9ヶ月ほどで、比較的大きめの規模のサイトのリニューアルプロジェクトの要件定義からリリースまで、一通りメインで担当させてもらえることになったんです。未経験の自分にここまで任せてもらえるのかと、そのスピード感には驚きました。
途中で、難しかった点や、ぶつかった壁などがあれば教えてください。
もう、今も昔も壁だらけです。特に印象に残っているのは、初めて設計を任された時ですかね。そもそもクオリティ以前に、「要件定義書とは何か?」「何を書いたらいいのか?」すら分かっていなかったので、まさに、「何から始めたらいいのか状態」で、会話についていくだけで必死でした。今でもインフラ周りなど、まだ完全に理解できていない分野はたくさんあり、日々悪戦苦闘しながら勉強しています。
その壁を、どのように乗り越えてきたのですか?成長の秘訣を教えてください。
「同じことを2回聞かない」と、自分の中で固く決めていることです。 教えてもらう時間は、相手の貴重な時間を奪っているという意識が強くあるので、だからこそ、一度教わったことは必ず自分で手順書やメモに残し、次は絶対に自己解決できるように準備しています。

エイジェックスデジタルストラテジーズには幸い、過去の仕様書や要件定義書がしっかり資産として残っているので、まずはそれを徹底的に読み解き、どうしても分からない点だけをリストアップして質問しにいきました。

もちろん、最初は右も左も分からなかったので、マネージャーの野倉さんやチームリーダーの村瀬さんには本当に手厚くフォローしていただきました。私が書いたものに赤入れをたくさんしてもらいながら、「なぜこのように考えたんですか?」と必ず私の思考プロセスを寄り添って確認していただきながら、少しずつ形にしていくことを繰り返すことで、エンジニアとしての「考える型」を叩き込んでもらったと感じています。最近はレビューを任されるようになり、他の人が書いたコードを見ることで、さらに学びが深まっていると感じます。
南鶴さんの、得意な仕事の進め方のスタイルや、絶対に人に負けないと思っている領域はありますか?
そうですね、「仕事にかける熱量や執念は負けない」という自負はあります。物理的な労働時間でも、繁忙期は多くなってしまうことも多々ありましたね。

前職の銀行員時代、一つのミスがお客様の人生に大きく影響する場面を嫌というほど見てきました。だからこそ、一つひとつ仕事を大切にしたいと常々思っています。 それとは別に、早く活躍したい、皆に迷惑をかけたくないという思いもあり、手前味噌ですが、家でも相当勉強していたと思います。自分のための自己投資として、勉強する時間は全く苦にならないんです。
ちなみに、最近ではどのような業務を担われているのですか?
最近では、新卒入社のエンジニアの教育を、OJTのような形で任せていただいています。 自分の業務に加えて、新人の環境構築のサポートをしたり、技術的な質問に答えたりするのは正直かなり大変な面もありますが、人にモノを伝えるためには完璧に理解しておかないといけないですし、自分自身への勉強にもなります。

また、自分が野倉さんや村瀬さんにしてもらったように、今度は私がその恩を返していく番だと思っています。新人がぶつかっている壁は、数年前の自分も同じようにぶつかった壁ですから。一方で、自分の時間がなかなか取れず、後回しになってしまうこともあり、そこは今後の課題ですね。
最後に、南鶴さんが今後目指すエンジニア像を教えてください。
まだまだインフラ周りやAWSの設定など、完全に理解できていない分野がたくさんあります。今は既存の環境を複製することはできても、1から構築することはまだできません。いずれは、そういった領域も自分で1から担えるエンジニアになりたいと思っています。

最近、設計の面白さも分かってきました。自分の頭の中にある「こうすれば、もっと良くなる」というアイデアが、要件定義や詳細設計というプロセスを経て、具体的な“設計図”に落とし込まれていく。そして、その設計図をもとにサービスが形作られていく。この、自分の思考がサービス全体の骨格になる感覚が、上流工程ならではの面白さだと感じています。

今後、エイジェックスデジタルストラテジーズ全体でも企画・設計といった上流工程に注力していく方針なので、僕自身もより上流からサービス全体に深く貢献していきたいです。
南鶴さん、ありがとうございました!
「より多くの人の役に立ちたい」という純粋で熱い想いを胸に、未経験の業界へ飛び込んだ南鶴さん。その言葉の端々から、目標達成のために努力を惜しまない、真摯で誠実な人柄が伝わってきました。

「同じことは二度と聞かない」と自らを律し、圧倒的な熱量で仕事に向き合うストイックな姿。南鶴さんの成長は、個人の強い意志はもちろんのこと、その挑戦を後押しし、チームで支えるエイジェックスデジタルストラテジーズのカルチャーがあってこそ実現できたのだと思います。

現状に満足せず、より大きな価値を世の中に提供したい。自分の手でサービスを創り出す面白さを、仲間と共に探求したい。エイジェックスデジタルストラテジーズは、そんな熱意を持つ人にとって、本気で挑戦できる最高の舞台です。成長の機会に満ち溢れたこの場所で、あなたらしいキャリアを、私たちと一緒に描いてみませんか?