想いをベースに事業を創り出す。新規事業立ち上げを担う吉田 美也子の挑戦の裏側。
2025年度(27期)の7月、agexグループに新たなカンパニーが誕生します。
提供するサービスは「京都のお寺の音声ガイド」。その立ち上げを担うのが、事業開発チームの吉田美也子さんです。今回は、吉田さんのこれまでのキャリアや新規事業に込めた想い、そして今後の展望についてお話を伺いました。
まず、これまでのキャリアについて教えてください。
大学卒業後、最初に入社したのは京都のテキスタイル会社でした。マーチャンダイザー見習いとして、プリント生地の企画や商品管理に携わっていました。「次の流行を創る」という仕事に魅力を感じて、ものづくりの最前線にいるような感覚がとても面白かったです。

ただ、入社3年目に府外への転勤の話が出たのをきっかけに、「やっぱり京都で働きたい」という気持ちが強まり、転職を決意しました。

そこで出会ったのが、雑誌『Leaf』です。一度は寿退社しましたが、その後復帰し、京都マラソンのPRや花灯路事務局などを担当しました。広告・イベント・編集と領域を広げ、最終的には雑誌『Leaf』の編集長を務めました。気づけば、20年以上『Leaf』に関わっていましたね。
エイジェックスカンパニーズに入社した経緯を教えてください。
実は、転職活動を積極的にしていたわけではないんです。たまたま人材紹介をしている知人から連絡があって、「吉田さんに合いそうな会社がある」と紹介されたのが、エイジェックスカンパニーズでした。

ちょうどその頃、街との関わりが少なくなっていたことに少し物足りなさを感じていたんです。京都という街に対して、自分ができることがあるのではないか。そう思って、話を聞いてみることにしました。

入社前から、代表と今回立ち上げる新規事業について何度も話し合う機会をいただきました。その対話を通じて、私もエイジェックスカンパニーズで「京都の街ともっと深く関わり、盛り上げていく」という構想を具体的に深めることができ、入社を決めました。
入社して感じたエイジェックスカンパニーズの魅力は?
まず、人が本当に温かいと感じました。他部署の方も、私の取り組みに関心を持ってくださって、オフィスで声をかけてくれたり、休日に実際お寺へ行って音声ガイドを体験していただいたり。人への関心が自然に根付いている会社だと思います。

また、「やりたい」と言えば、「やってみよう」と一緒に考えてくれる柔軟さもあります。たとえまだ形になっていなくても、可能性があると感じたことには前向きに取り組んでくれる。そんな環境が心強いです。

AIやテクノロジーが注目される時代でも、人の価値をしっかり見てくれる会社だと感じています。
現在取り組んでいる新規事業について教えてください。
現在取り組んでいるのは、京都のお寺をテーマにした音声ガイドサービスです。
お寺を訪れる人が、建物や仏像の背景を音声で聞きながら巡ることができる、そんな体験を提供しようとしています。

お寺には、仏像や建築、庭園など一つひとつに深い意味がありますが、多くの方がその背景を知らないまま見終わってしまっています。だからこそ、歴史や文化の背景をわかりやすく伝えることで、お寺の魅力をもっと深く味わってもらえるようにしたいと考えています。

私はもともと歴史が大の苦手でした。しかし、前職でお寺やお城と関わるなかで、「見えないものに想いを巡らせる」という体験に魅力を感じるようになりました。京都には、平安・鎌倉・室町・江戸といったさまざまな時代の文化の層が今も生きていて、それを読み解く面白さがある。そうした重層的な京都の魅力を、この事業を通じて、楽しく、正しく伝えていきたいと思っています。
今後の展望について教えてください。
まずは、京都のお寺に少しずつ導入を広げていくことが目標です。実証実験を行ったお寺からは、「こういうサービスがほしかった」という声もいただいていて、確かな手応えを感じています。

この音声ガイドサービスは、「京都をもっとおもしろくしたい」という気持ちから生まれた事業です。観光客にも、地元の方にも、もっと身近に京都を楽しんでもらえる仕組みにしていきたいです。

そして、何度も京都に訪れてもらえるようにして、地域の活性化や文化財の保存にも貢献できるような事業に育てていきたいと思っています。


新しいカンパニーの立ち上げに向け、吉田さんの挑戦はまだ始まったばかり。
これまでの経験と、京都への深い想いを掛け合わせながら、京都の街に新しい価値を加えていこうとしています。

7月に立ち上がる新しいカンパニーのスタートが、どんな未来につながっていくのか。吉田さんの活躍に目が離せません!