京都のウェディングプロデュース会社 LST WEDDING様の公式サイトをリニューアルしました。

株式会社Sharing Kyotoが、京都のウェディングプロデュース会社 LST WEDDING様の公式サイトのリニューアルを担当させていただきました。プロジェクトの企画設計からサイト公開までを一貫して担当した山﨑さんにお話を伺いました。

プロジェクトの背景
近年、結婚を取り巻く社会環境が大きく変化する中で、ブライダル業界でもオンラインでの情報発信や集客の重要性が高まっています。特に京都のように、伝統と現代が交差する地域では、その魅力を的確に伝えるための設計が求められています。

LST WEDDING様からご相談をいただいた背景には、検索エンジンでの順位低下や、サイトデザインの古さといった課題がありました。また、資料請求や相談予約といった次のアクションへと自然に導く導線が十分に整備されていなかったこともあり、オンライン上での接点の見直しが急務となっていました。

歴史ある京都の地で、「結婚式」という文化を大切に守りながら、より多くの方にその魅力を知っていただくことを目的に今回のプロジェクトがスタートしました。
企画設計のポイント
今回のリニューアルでは、「ユーザー目線で本当に求められている情報や体験とは何か?」という問いを起点に、企画設計を行いました。

まずは実際のターゲット層である、最近結婚式を挙げた方や、検討中の方々に対して、徹底的にアンケートおよびヒアリングを実施しました。その声をもとに、情報の伝え方やページ構成の在り方を見直し、感覚的なズレが起きないよう配慮しています。

また、ユーザー調査を通じてあらためて見えてきたのが、「京都」という土地が持つ圧倒的なアドバンテージでした。地元での挙式を希望する方に加え、学生時代を京都で過ごした方や、観光を通じてその伝統や美しさに魅了された方など、他府県と比較して「京都を選ぶ理由」が明確であることが浮かび上がりました。さらに近年では、外国籍のカップルや海外在住の方からの需要も増えていることから、遠方や海外にお住まいの方でもストレスなく検討・相談ができるよう、英語版サイトの制作や、オンライン相談の導線強化も実施しました。

加えて、従来の公式サイトは、フェア情報や会場・プランの詳細が整理されておらず、信頼や安心感を得にくい構成でした。そこで、必要な情報にスムーズにアクセスできるよう、フェア情報の明確化、プランの見える化、会場ごとの魅力を伝える詳細ページを設計しました。
デザインのポイント
現代の感性豊かな若い世代を対象としたサービス設計なので、直感や感情に訴える右脳的な要素を重要視しました。

情報を丁寧に詳細に伝えるよりも、まず「なんとなくいい感じ」「この雰囲気、好きかも」といった感覚的な印象を短時間で伝え、共感してもらえれば、迷わず行動に移れるよう、導線をシンプルに整理。さらに、LST WEDDING様が大切にする“和の美しさ”や“上質感”、“丁寧さ”に、リアリティを感じられる形で伝わるような工夫を凝らしました。

また、ただ機能的であるだけでなく、「ここで結婚式をしたい」と思っていただけるような世界観を、サイト上でも体感いただけるよう心がけています。
効果と、今後の展望
今回のリニューアルを通じて、LST WEDDING様がこれまで大切に育んでこられた信頼や美意識が、より多くの方に届きやすいかたちで表現されるようになったと思っています。とはいえ、私たちが担わせていただいたのは、その第一歩のお手伝いに過ぎません。サイトは、公開して終わりではなく、ここから日々の運用を通じて育てていくものです。

今後は、アクセス解析やユーザーの行動データをもとに、さらに分かりやすく、さらに伝わるサイトへと進化させていくフェーズに入ります。加えて、インバウンド需要の高まりや、結婚式に対する価値観の多様化といった社会的変化にも柔軟に対応していくことが求められます。京都の美意識を大切にしながら、人生の節目に寄り添うLST WEDDING様の姿勢と、誠実にお客様と向き合うその精神が、これからもサイトを通じて広く伝わっていくことを、心から願っています。